2004年10月19日
au design project モデル 第3弾である、
talbyがいよいよ市場向け端末として登場、とのこと。
au design project といえば、大ヒットしたINFOBARが記憶に新しいが、
実はこのINFOBARをデザインした深澤直人は、少し面白いプレゼンテーションをし、
自らのデザインした携帯端末をauに売り込んだらしい。
彼は自分の事務所でプレゼンテーションをするために、
auの人々(デザインチーム?)を呼んだのだが、
いざ事務所に着いたauの人々は驚いた。
何故なら事務所はもぬけの殻。
深澤直人はおろか、誰もいなかったというのである。
auの人々は、深澤直人はすぐに帰ってくるだろうと思い、
事務所内で待つことにしたのだが、なかなか帰ってこない。
待ってる間、彼らが事務所の中をキョロキョロと見回していると、
何やら目立つ書類を発見した。近づいてみると、表紙にauやらKDDIの文字。
どうやら今回デザインを依頼したモデルのプレゼンテーション用の企画書らしい。
当分帰ってきそうもないと思い始めたauの人々はチラッと企画書の中を見てみる。
1ページ1ページと覗いていく内に、すっかりその企画書に魅了された彼らは
最終的に深澤直人が帰ってくる前にその殆ど読んでしまったのである。
読み終わってしばらくすると、見計らったように深澤直人が帰ってきた。
そしてauの人々がいること、企画書を読んだことを確認し、一言。
「いいでしょ。」
彼は会議室で唾を飛ばしながら熱弁し、「押して」自分のデザインを売り込まずに、
相手を「引き込んで」売り込んだのである。
一見「賭け」とも思えるようなこのプレゼンテーションは、
実は完璧に練り込まれた企画やプロトタイプ等を用意した上で、
かなり計算づくで行われたのではないか。
深澤直人はそれほどまでにこのデザインに自身があっただろうし、
デザイン的に優れていたからこそ、au design projectのモデルの中でも、
先陣を切って一般市場に向けて発売されたのだろう。
いくら優れたデザインをしたとしても肝心のプレゼンテーションを失敗すると、
折角のデザインはお釈迦。その先決して日の目を見ることは無くなる。
そういった意味で、プレゼンテーションというものは
デザインというものでも、かなり重要なウェイトを占める。
つまり、深澤直人のプレゼンテーションが失敗に終わっていたのなら、
INFOBARとは違う、全く別のデザインのモデルが発表されていたかもしれないのだ。
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