2004年12月19日
ニックネーム、ハンドルネーム、リングネーム、ペンネーム…
人間には色々な"別名"がありますが、
オンラインで使われている「ハンドルネーム」の由来は何か。
また、「ニックネーム」の"ニック"とは何なのか。
ちらっと調べてみました。

まずは「ハンドルネーム」。
これはかなり有名ではありますが、元になっているのはアマチュア無線。
アマチュア無線家が交信する際に使用していた
個人を認識する為に使用する名前を
ハンドル - "hundle"と呼んでいたのが由来です。
では、何故アマチュア無線の用語である、ハンドルが
オンラインの世界に広まったのでしょうか。
まだPCがそれ程普及していなかった時代に始まった、
BBS等のサービスは電話回線や無線を介して利用されていました。
無線機の自作技術がPCのそれと似ていたこともあって、
当時、BBSを使う人達にはアマチュア無線家が多かったようです。
その為、BBS等で使う愛称にも"ハンドル"が使われるようになり、
そのままオンラインで使用する通称をも"ハンドル"と呼ぶようになりました。
因みにハンドルネームの"ネーム"という部分は後から付いてきたもので、
恐らくニックネームにはじまる、語尾に"ネーム"を付ける慣習に由来していますが、
日本国内でのみ使用されているものです。
そもそも"ハンドル"という呼称は、
元々ニックネームと区別する為に使われていたもので、
それが時を経て、使う場所も変わった後、
ハンドルネームという合成語になってしまったのはなんとも皮肉な話。
このような経緯があるので、当初ハンドルネームという言葉が使われだした時に
ハンドル v.s. ハンドルネームで論争になったりしたそうです。

さて、そのハンドルと区別されたニックネームとはどういうものなのでしょう。
この言葉の語源は、11世紀~16世紀にかけて使われていた、
中英語という現在の英語の元となっている言語にあります。
"an ekename"という "付け足された名前" を意味する言葉が、
次第に異分析 - 言葉を本来の構成とは異なる構成に解釈され、
"a nekename"となったのです。("n"の位置がずれた)
これが現在に至るまでに、Nicknameとなりました。
つまりハンドルネームとは違い、
ニックネームは、"name" に "nick" を足して出来たものではなく、
元々一続きの言葉なのです。
英語ではNicknameと続けて書くのが何よりの証拠
こうやって二つの言葉見返すと、少し面白いことが分かります。
勿論、ハンドルネームが元々"ハンドル"でり、
ニックネームが一続きの単語であるという比較もですが、
ハンドルに付け足された蛇足である、"ネーム"の由来が、
遡れば元々"付け足された名前"を意味する、
ニックネームから来ている、ということです。
兎角外来語を変に組替えて使いがちな日本人ですが、
ニックネームと区別しようと生まれたハンドルを、
"ハンドルネーム"、と、ある意味先祖帰りさせてしまったのには、
ある意味、運命的なものを感じてしまいます。
というわけで、外国の方とチャットする機会がありましたら、
Handle nameではなく、Handleと言うと少しだけ意思の疎通がスムーズに。
また、オンラインで自分の通称を名乗るときには、「僕のHNは…」ではなく、
「僕のHは…」とするのが正式な使い方です。
きっと。
その他、名前や歴史等、世界の雑学の本は以下に。
Check : 人名の世界地図 [BOOK] by 21世紀研究会
Check : 雑学大全 [BOOK] by 東京雑学研究会
Check : 図解雑学 世界の歴史図解雑学シリーズ [BOOK] by 岡田 功