2005年06月24日

京都には国の重要文化財に指定されている建物が約550棟もあります。
中でも 異臭 異彩を放つ、日本でただ一つの重要文化財のトイレ
それは昔ながらの建造物が今尚犇めき合う、京都の中心にあります。

臨済宗大本山 東福寺

この東福寺にある、南北朝時代に再建された禅堂のすぐ側にそのトイレはあります。
 
※因みにお坊さんはトイレのことは"トイレ"とは呼ばず、東司(とうす / とんす)と呼びます。

 三門を入ってすぐの左側、選仏場の南に位置する禅宗式の便所で、通称百雪隠(せっちん)といいます。室町時代唯一の東司の遺構として貴重なもので、桁行七間(約35m)、梁間四間(14m)、一重切妻造の建造物です。
 化粧屋根裏の廂、鏡天井、正背面の切妻飾りは身舎が二重虹梁大瓶束となっており古い禅宗様を現しています。 禅僧は用便も修行であり、東司へ行くにも厳しい作法が定められていました。


そうです、意外と知られていませんが、まさかトイレにまでお作法があるとは。

因みに、かの有名な道元禅師は、「正法眼蔵」という仏法の解説書を著したという話があります。
その中には顔の洗い方の作法まで載っているのですから、そりゃトイレのお作法もあるはずです。


話をこの重要文化財のトイレに戻します。
 
まず、最初にこのトイレの構造。
所謂お坊さん達の公衆トイレということで、建物自体は上述の通り大きいです。
中は大きな広間となっており、中央に陶器制の便壷が2列に並んでいます。
1列の便壷の数が36個ですので、合計72個も便器があることになります。
 
また、小便器や大便器の区別はありますが、
それぞれの便壷の間に間仕切りや扉は全く無く、用を足しているところが丸見え。
 
72人を収容できるトイレなんて、現在もそうそうあるものではありませんが、
フル稼働時に72人のお坊さんが同時に用を足している場面はさぞ圧巻だったことでしょう。
このトイレは勿論ですが、現在使用されていません。


最後に肝心のお坊さんのトイレのお作法をば。

(01) 法衣を脱ぎ、きれいにたたむ。
(02) 黄色の土団子を用意する。
(03) 水桶をとって右手に提げて便所に入る。
(04) 便所の前でわらじに履き替える。
(05) 両足で台を踏み、うずくまって用便をする。
(06) 周辺を汚したり、つばを吐いたりしてはいけない。
(07) 笑ったり、歌ったり、落書きをしてはいけない。
(08) 用を足したら紙か糞ベラ(竹製の細い棒)で拭き、きれいな物と混同させない。
(09) 右手で水を散らさない様に流して小便と大便をよく洗う。
(10) 手洗い所にて、手を三度洗う。
(11) 次いで、灰で三度、土団子で三度、サイカチ(植物の葉)で一度洗う。
(11) その後、改めて水や湯で手を洗う。

 

(09)って、糞便を直接手で洗うのでしょうか…?
いやいや…違う、はず。

Comments :: 2 | Trackbacks :: 0
Back to HomePage

7,8もなかなか味があります。
笑ったり・・って 思い出し笑いなんでしょうかw

Posted by wing at 2005年06月24日 16:25

>>Wing
トイレで笑う奴なんてあまりいませんものねえ。
糞ベラってのも凄いですし…。

Posted by Sabi at 2005年07月22日 12:02
Write Your Comment

Trackback URL
http://www.sabii.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/449